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第537号 2016年2月
兵協連だより
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想点

歴 史

兵庫県漁業協同組合連合会
(JF 兵庫漁連)専務理事
山 口 徹 夫
(やまぐち・てつお)

 もともと勉強嫌い、本もそれほど読む方でない。歴史小説が好きで寝る間も惜しんで読んだ時期もあるが。最近は本を開くこともなく、電車に乗ったときは、認知症予防のためと自分に言い訳をしてスマホのゲームで時間をつぶす事が習慣となっている。
 年末にユニセフの会議でお目にかかった方から三冊の本を紹介され、その気になってこの正月にその内から二冊を読んだ。
 水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」は、歴史を振り返りながら、フロンティアである周辺から蒐集(搾取)する中心というシステムが、周辺の縮小によりいずれ終焉を迎えるという興味深い内容であったし、もう一冊はコープの関係者がバイブルにしているという賀川豊彦著「協同組合の理論と実際」であるが、全編に滔々と流れるキリスト教の隣人愛に戸惑いながらも、賀川豊彦の確固たる信念と、その信念に基づく超人的な活動に改めて驚かされるし、これが昭和二十一年という戦後の混乱の真っただ中というのに、悲惨さは全く感じられず、むしろ協同組合を基礎とする国家の改造と世界平和にまで及び、その発想の豊かさと大きさに圧倒される。
 恥ずかしながら、この本の存在さえも知らなかったが、さすがに協同組合のバイブルとして愛読されている意味も、おぼろげながら理解できた。
 初めて読んだ本であるが、過去に同じような驚きを感じた冊子がある。
 現在の全漁連の前身である全国漁業組合連合会が昭和十四年十月に開催した中央講習会において賀川豊彦が講演した内容を記録し漁業者のために刊行した「漁業組合の理論と実際」である。
 タイトルも冒頭の協同組合が漁業組合に変化しているだけであるし、内容も漁業を中心に述べられているが、その流れの骨格は共通していることからも、賀川豊彦の協同組合に対する想いは普遍のものであった事が窺われる。
 戦前に、私たち漁業関係者に熱く語りかけていただいたことに感謝するとともに、戦争という激動の時代を挟んでいたといえども、この時の言葉をほとんどの人が忘れてしまったがゆえに、今日のような困難な状況に陥ったのではないかと残念に思う。
 協同組合に身を置く期間が残り僅かになった時に無責任ではあるが、時に歴史を振り返り、原理原則にも真摯に向き合う若い漁業者が育つ漁協への変革を祈る。
 既に、その息吹はあるのだから!

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