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第563号 2018年4月
兵協連だより
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想点

人生を変えた一冊

生活協同組合コープこうべ 常勤理事
兵庫県生活協同組合連合会 監事
中川 寿子
(なかがわ・ひさこ)

 やわらかな春風に心浮き立つ季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。私の所属するコープこうべも、43名の新入職員を迎えることができました。今春社会に出たわが子への思いも重ねながら、生協に就職を決めた当時のことを思い出す今日この頃です。
 1980年代、私はバブル前夜の地方都市で大学生活を送りました。娯楽も少なく気心知れた仲間内で語り合う毎日。男女雇用機会均等法成立、国民皆保険・皆年金と3号被保険者制度導入、時代は女性が生き方を「選ぶ」方向に向かっています。しかし、「女性」として育てられ身に付けた思考や行動パターンから自由になれず、「自立ってなに?」と自問自答を繰り返す、内省的な学生でした。
 4年生になっても「働き続けられる職に就く」以上の目標が見つからないまま、教員採用試験の問題集を買いに行った書店で、『生協の挑戦~協同で生活文化を創る~』という本と出会います。それは、日本生協連の大島茂男さんが上梓した生協の社会的役割を広報する入門書で、生活者目線の商品開発や産直運動、共同購入「班」のコミュニティ機能などが紹介されていました。とりわけ感銘を受けたのは、「顧客」ではなく「主体」として描かれた組合員の存在感。「教え合い」「助け合い」という言葉のように、相互性を重視する組合員活動でした。「自立」に悩んだ私には、生協が桃源郷に思えました。生協の世帯加入率が低い町で生まれ育ち、出身校にも大学生協がなかったため、当時の私は生協を見たこともありません。偶然手にした本をあっさり信じて就職してしまったのです。
 あれから30年、人生も社会もますます複雑になり、進むほどにゴールが遠ざかっていくようでさえあります。今もし若き日の自分に出会い、「選んだ道は正しかったの?自立はできたの?」と聞かれたら、こう答えようと思います。「自立とは“人に頼らず生きること”じゃなくて、“人と関わりながら自分を成長させられること”。それって結構難しい。でも、自立した人同士がつながると、たぶん社会は変えられる。“生協の挑戦”はまだまだ続く」。

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