ご案内
トップページ
連合会の活動
2012 国際協同組合年
平和活動
医療・福祉介護
コープの共済
会員生協紹介
リンク
当サイトはIE5.1以上、NN6以上のブラウザを推奨しています。
第572号 2019年1月
兵協連だより
←前のページへ 次のページへ→

想点

The best place to live with co-op

兵庫県生活協同組合連合会
会長理事
木田 克也
(きだ・かつや)

 新年あけましておめでとうございます。会員のみなさまにおかれましては、よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年9月に、イタリアとフィンランドの協同組合を訪ねる機会を得ました。イタリアでは、市民や団体が力を寄せ合い、地域のくらしや雇用と産業を創り出す協同組合である「コミュニティコープ」と、高齢者や障害者等の社会的弱者、アルコールや薬物依存等の更生者といった法的に規制されている立場の人も構成員となって、様々な福祉介護サービスや就労支援等を行うことを目的に法制化された「社会的協同組合」を視察してきました。これらの協同組合が誕生した背景には、イタリアの国家・自治体の財政難に加え、厳しいEU財政規律がありますので、公益性の高い行政業務も、コスト削減のため外部へ委託せざるを得ないという事情があるわけです。とは言え、くらしや地域の課題はもちろん、社会的課題までも「協同の力」で解決していこうという、協同組合の原点を改めて感じました。しかも、単にコスト削減を目的とする行政の下請け的発想からではなく、住民のパワーを協同組合という器を通して事業化に繋げる仕組みが創られているのです。例えば社会的弱者の就労支援の例を見ると、服役中の受刑者が放置自転車を新品同様に再生し、それを協同組合が販売するという仕組みができています。ヨーロッパでは、競技スポーツとしての自転車人気は高く、性能の良いモノは高値がつくそうですので、この事業は行政にとっては放置自転車の処理ができる、受刑者にはスキルと収入を得る、さらに社会的協同組合には、事業として収益をあげることができるという構造が出来上がっています。まさに、協同組合の無形文化遺産への登録理由である「さまざまな社会的課題に対して創意あふれる解決策を編み出している」わけです。
 次に訪れたフィンランドでは、保育園や高齢者施設の運営と生協の事業を視察しました。高福祉国家では、公益・公助の領域は国がその役割を果たすため、フィンランド生協連にあたる「SOK」では、スーパーマーケットや百貨店、レストランやホテル運営、さらには金融・信販事業など、くらしのあらゆるシーンでの利便性の向上に徹していました。二つの国のそれぞれの社会的背景と協同組合の役割は異なりますが、目指すところは「協同の力でより良い暮らしと地域を創ること」にありました。フィンランドで見たキーワード「The best place to live」が、協同組合の役割として万国共通のようです。私たちは、ぜひ「The best place to live with co-op」を目指していきたいものですね。

←前のページへ 次のページへ→
お問い合わせ
兵庫県生活協同組合連合会 〒650-0011 神戸市中央区下山手通4丁目16-3 兵庫県民会館4階 
TEL:078-391-8634 FAX:078-392-2059 e-mailアドレス:hyogo@kobe.coop.or.jp
Copyright© 2005  HYOGO CONSUMERS' CO-OPERATIVE UNION All Rights Reserved.
TOPページに戻る