【事 例】 |
トイレの水が止まらなくなったので、冷蔵庫に貼っていたマグネット広告の修理業者に慌てて電話をした。来訪した業者の説明では約5万円で直せるということだったので修理を依頼したが、修理が始まると、便器交換、給水管の修理など次々すすめられ、約30万円も支払ってしまった。 高額すぎないか。 (80歳代、女性) |
【アドバイス】
突然のトイレの詰まりや水漏れで慌ててしまい、「マグネット広告」や「インターネット検索」した業者に修理を依頼したところ、次々に修理箇所を指摘され高額な費用を請求された、という相談が急増しています。
相談の特徴としては、相談者の約4割が60歳代以上と高齢の方のトラブルが多く、その平均支払金額も約20万円と高額になっていることです。また、業者に修理依頼をするきっかけが、郵便受けなどに入っていた「マグネット広告」や「インターネット検索での広告」を利用した方が多く、「水漏れ修理○○円から」「業界最安値」「24時間対応」「見積り無料」などのうたい文句を見て業者に連絡した事例も目立っています。
水漏れや詰まりなど、急なトイレの修理の際には、特に次の点にご注意ください。
@トイレの修理費用は作業内容や時間などにより大きく変わります。マグネット広告やインター
ネット検索での広告などに表示されている料金やうたい文句をうのみにしないでください。
A契約の際には、必ず複数業者から見積りを取り、あらかじめ料金や工事内容をしっかり確認し
ましょう。
B修理を急がされても、料金や内容に納得できない時は、きっぱり契約を断ることが大切です。
また、訪問販売で契約した場合は、クーリング・オフ(一定期間、申込の撤回や契約解除ができる制度)できる場合もありますので、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
なお、工事業者の紹介や相談に対応している市町もありますので、まずお住まいの市町に問合せしましょう。さらに、日頃から自宅の水道の止水栓(元栓)の位置と締め方を確認しておくと、いざという時には応急措置として慌てずに対処できます。
【兵庫県立消費生活総合センター】